ひとりごと

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ついったー[おとなり日記] かがみさん Y.Kumagaiさん

2005/01/31 (月)

・ PainterIX

ひそかに注文していた Painter9 英語版が本日届きました。今回はSparco.com にて $189.53 + 送料$34.06で合計 $223.59也。日本円にしておよそ ¥23,000程度でしょうか。Painter8の時と違って出血大サービスではないですが、べらぼうに高いわけでもありません。

英語版を購入するメリットは『日本語版よりも早く入手できる』のに加えて『価格がちょっと安い』こと。最近は『英語版しかパッチが提供されない』状況は改善されているようなので通常は日本語版を入手したほうが良いと思います。が、私の場合はちょっと違いまして『クローンを作成したときにファイル名に日本語がつくのが嫌』という理由だけで英語版を選びました(^^;)。作画工程の最後にクローンを作るのですが、このときに日本語版では ファイル名が"クローン: 元のファイル名"に対して英語版では "Clone of 元のファイル名" という違いがあります。後者でないとexplorer とか finder で探しにくいわけですよ。

で、さっそくつかってみましょうということで描いてみたのが下図。

作画風景できた絵

おもむろに使ってて気づいたことをいくつか。

レイヤ名に日本語が使える
これ、英語版でしか評価されないところですが(^^)、Painter7と違って日本語のレイヤ名称をつけても文字化けしません。ためしに漢字を入力したちゃんと表示されたのでびっくりしました。なお、Macで使ったときと違ってレイヤ名には一行しか入らないようなので、名称を入れてENTERを押しても大丈夫でした。
描画は確かに早い
売り文句の一つに 'This is the fastest version of Corel Painter yet' というものがあります。実は前にもお試し版 PainterIX を使っていたのですが、G3Macでしか動かしたことがなかったのでイマイチよくわからなかったのです(^^;)。が、今回お絵かき機で走らせてみてびっくりしましたよ。鉛筆とかペン系の描画は元々速いからか違いはわからないのですが、パレットナイフとかキャプチャ系のブラシが明らかに速くなっています。あまりにも速すぎて気持ち悪いぐらいですよ。をぉぉぉ、なんかこれ使うと以前のPainterにはもはや戻れませんなー。
低負荷
Painter の数ある(^^)欠点のうちの一つが「CPUパワーを常に100%使い続ける」ということでした。作業内容にかかわらず、Painterの窓がアクティブの時はCPU利用率100%でしたので、温度によってファンの回転制御をするPCでは常にファンがフル回転するのがちょっと残念でした。が、これもPainterIXでは改善されていました。

ブラシで描画しているときはそれなりのCPU負荷まで上がるのですが、それでも常に100%ではありませんからファンの回転数が上がりすぎるようなことはありません。で、グラフ最後のようにマウスカーソルがカンバス外に移動すれば Painter がアクティブでもCPU負荷は極めて低くなります。今まででは考えられない状況ですな。なげなわツールで作業中は100%を維持するようですが、それ以外ではかなり静かにお絵かきできるようになりました。
ちゃんと最大化される
Painter7ではカンバスを最大化したときにMDI枠一杯には広がらずに、MDIの作業領域の中でタイトルバー付きのウインドウが作られるというへんてこ仕様だったのですが、PainterIXではPainter6以前と同じく最大化が機能するようになっています。

ウインドウ表示 最大化
水彩の復活
Painter7から変わった水彩レイヤーの追加ですが、本物の透明水彩のように難しくなってしまいました。難しすぎてわたくしにはうまく使えなかったのですが、PainterIXではPainter6の水彩が復活していたので上の方の絵では背景に使ってみました。いやー、お気楽絵には水彩便利~
カスタムパレット
ナント、Painter8ではカスタムパレットが無くなってたのですね。でもってブラシ選択がへんてこインタフェイスになってるし。「Corelさん、お絵かきソフト作る気がないんならはやいこと倒産してください」とか思ったわけですが、今回は復活しています。うちのカスタムパレットはこんな感じになりました。

これだけあれば大丈夫っ。てゆーか他のブラシは使い方知らないよ(笑)。
左右反転ができるようになった
これも大きい機能追加。つ、ついにPainterに反転表示機能がついたのですよ。紙に絵を描いていて 時々ひっくり返して透かして見てみるアレですね。過去のバージョンには作画レイヤを反転する機能はありましたが、カンバス全体の一時反転ができないのでスキャン後レイヤを作成するまでの間しか使えなかったのですね。ぜんぶ絵を描いてしまってから反転させて『あれま~』とボツになった絵がたくさんあったわけですが、これからはいつでも反転できます。カスタムパレットにもセッティング済みです(^^;)
回転も良くなった
ちょっと文章で表現しがたいのですが、Painter7と比較してカンバスをくるくる回した時の回り方がスムーズになったのに加えて、まわした後の描画も速度・品質ともに回転前と遜色なくなりました。Painter7の無段階回転はわりとありがたかったのですが、さらに上をいっています。
Painter7のブラシは使用可能
わたくしはPainter5のキャメルブラシが好きなので、Painter7になってもずーっと使っているわけなのですが、PainterIXには同じようなのがないのでどうしようかな~と思っていました。が、単にPainter7のブラシXMLファイルをコピーすればそれで良かったようです。G3で使ったときは適当なブラシがなかったので違和感ありまくりだったのですが、今回は何不自由なく絵を描くことができました。
一回使っただけでは不具合が見つからなかった
いや、Painter5.5~6~7 と使ってきましたが、初めての経験です(笑)。今回は出荷前に動作テストをやったのですね。Painterというのは発売してからおもむろに動作テストを開始するソフトだと思っていました。

てなことで、予想外にとても良い出来栄えに仕上がっているようです。おぉぉ、やればできるじゃないか。一回つかってとても気に入りましたよ。PainterIX 導入は MacOS-X に切り替える布石なわけですが、そうでなくとも導入する価値はあったようですね。いやはや、良い買い物をしました。

# ついでに Windows2000 の呪縛からも解き放たれました

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