うちで録画した深夜アニメはすべてiPodに転送するためにmpeg4に変換しています。その変換作業は通常自動で完了するために私のしなければいけない作業はファイルのコピーだけなのですが、中には「番組の放送時間の重なり具合で変換されなかった」とか「なぜかiPodに転送しようとしたらエラーが出た」ということもあるので手作業による変換が必要になるときがあります。
ところで、mpeg4の変換というのは320x240の小さい画面であっても結構PCにとっては重労働のようで、最近のPCをもってしても実時間(30分の動画を変換するのに30分処理時間が必要の意味)程度、ハードウェアエンコーダでも実時間の半分程度が必要となります。しかし、ATIのビデオカードのオマケで使えるソフトウェアを使えばとても高速に処理できるのでちょっと書いておきます。
起動するのはちょっと面倒で下記の手順になります。
入力ファイルと出力先を選択 |
フォーマットと画質を選択 |
変換中 |
上記はCatalyst Control Centerから呼び出した場合ですが、何故かAvivo Video Converterを直接呼び出せない仕様のようです(謎)。正規サイトにはもう無いのかもしれませんが、少し古いコンバーター単独の実行ファイルをインストールした場合は下のような感じになります。
入力ファイル・フォーマット・出力先・品質を選択 |
変換中 |
さて、このソフトウェアはそんじょそこらの変換用ソフトウェアと違って起動が面倒だったりファイル選択が面倒だったり一括指定できなかったりと、かなり使い勝手が悪いのです。そんなのをどうして記事として取り上げるのかというと、一つだけ非常に優れた特徴がありまして、
変換が鬼のように速いのですよ!! どれくらいかというと、他の変換ソフトが30分の動画変換に30分とか15分とかかかってる作業をたった3分で完了するのですね。上の画面で指定している iPod 用のH.264ファイル作成はホントに重くてソフトウェア変換だと実時間を要します。デュアルコアプロセッサの能力をフル活用しても15分ぐらいかかるはずなんですけどね。最近H.264変換専用のUSBハードウェアエンコーダーが発売されたようですが、タダの Avivo Video Converterよりもずいぶん遅いというのがこれまたナントモ・・・(苦笑)。速い代償はなにかあるのかと思いきや、今のところ「細かい設定ができない」「ファイル指定が面倒」「2時間ぐらいの巨大ファイルは失敗することがある」ぐらいしかみあたりません。専用の高価な変換ソフト(またはハード)を買ってきてもタダのソフトよりも遅いってのが笑えます。
ということでひそかにお勧めソフトなのでちょっと書いてみました。かれこれ1ヶ月以上使っていますが変換に失敗したこともiPodに転送できないファイルが作成されたこともなく非常に安定しています。「iPodやPSPを動画再生に使っている」「深夜アニメをたくさん録画している」「手作業で変換を要する時がある」「出勤前なので変換にかける時間があまりない」「ATIのXシリーズビデオカードを使っている」など、非常に限定された用途ではとても役に立つと思います。
# 最大の難点は nVidia のビデオカードに買い換えられない点かな(^^)