最近スピードライトを多用していることは前述の通りなのですが、一つ困ったことがあります。というのも、普通にスピードライトを使うとシャッタースピードが 1/60 秒に固定されます。50mmF1.4等の標準レンズを使う場合はちょうど良いのですが、タムロン90mmマクロを使う場合は1/60秒では手ブレが起きてしまいます。
うむむー、もうすこし短いマクロレンズを買わないとダメかな? ニコンの60mmはとっても良いみたいだけれど高いな〜。シグマの安い50mmのにしようかな〜といろいろ物色するも最近散財しすぎなので思いとどまっていました。
ところで、D90での撮影方法をおさらいしてみましょう。
これらを総合的に考えると、一つの仮定が導き出されます。
露出をマニュアルモードにすれば「シャッタースピード+絞り優先モード」になるのでは?
ということで SB-900を付けて実験してみました。
1/100秒, F4.0 | 1/100秒, F8.0 | 1/100秒, F16.0 | 1/100秒, F32.0 |
おぉーーー、これはイイ。シャッタースピードは固定、絞りを変えると明るさはほとんど同じで被写界深度だけが変わっていくのですな。F32ではスピードライトの能力不足なのか暗くなりましたが、F4〜F16までは期待通りの絵になりました。ちなみに絵の明るさを変える場合はEV値を変えてやるとOK。D90を買った時に「なんでマニュアルモードなのにEVを設定できるのだろう?」と不思議に思ったのですが、こういう使い方があったんですね。
余談ですが、スピードライトを使わなかった場合はこうなります。
1/100秒, F4.0 | 1/100秒, F8.0 | 1/100秒, F16.0 |
通常のマニュアルではシャッタースピードと絞りしかありませんが、スピードライトを追加した場合は第三のパラメータが出てくるのですね。で、そいつの裁量の範囲にある場合はスピードライトが良きに計らってくれるので、シャッタースピードと絞りを変えても明るさ一定で撮れると。いやはや、マニュアルモードでもオートみたいに簡単に撮れるなんてぜんぜん知りませんでしたよ。今後は90mmでも手持ちでばんばん使えそうです。