外部2.5インチハードディスクケースをお買いあげ。UMA-ISO ¥9,980也。
普通のUSB-HDD ケースは2千円ぐらいで売っていますから、約1万円のこのケースはすんごく高価です。そんなものをなんでわざわざ買ったのかというと、このケースを使うと
中に保存したISOイメージファイルがOSからUSB-CDドライブに見える
のです。この機能を持った製品は私の記憶では過去に2種類存在していたはずですが、
- 登録できるイメージが一つしかなく、登録には専用プログラムを使ってすごく時間がかかる
- 別の製品はいくつか登録できるのだけどFAT32なので4GBを超えるイメージを扱えない
という欠点があり、いまいち購入する気になれませんでした。
で、今回のブツはというと、ファイルシステムがFAT32なので保存できるファイルサイズには制限があるのですが、分割して保存することでFAT32の壁を突破しています。HDDケースとしては割高なのですが、使ってみるとなかなか良くできた製品だったりします。
- イメージファイルの登録は _iso というディレクトリに保存することで完了
- 単にHDDを接続すると 認識できないフォーマットとかなんとか表示される。Widows7でフォーマットするとex-FATになるからダメ。WindowsXPだとNTFSしか選べないからダメ。MacOSでDOSフォーマットしてもダメ。メーカーサイトで提供されているフォーマッターでフォーマットするとようやく認識。
- なので、初回だけはWindowsがあった方が良いはず。後の運用はFAT32に書き込みできれば MacOS でもLinuxでも良い。
- 登録したISOファイルの選択は本体横のスイッチで切り替え可能。専用ソフトを必要としないので、複数枚組のリカバリディスクとかでも対応可能。
- 選択中または現在選択しているイメージファイル名はケース前面のディスプレイに表示されているので非常に分かりやすい
- イメージの数が多いと選択しにくいけれど、特定ディレクトリしか読まないのだから 使わないファイルは別のディレクトリに移動しておけば良い
- 動作モードとしては「HDD」「CD」「DUAL」の3つ存在して、それぞれOSからは単体のUSB-HDDまたはUSB-CDドライブおよびその両方が認識される。通常使用する場合はDUALで問題ないですしOSのインストール時にHDDが邪魔ならCDに変えれば良し。切り替えも本体のスイッチで簡単にできて、USBを引っこ抜いても最後のモードを覚えているのでかなり使いやすい。
- ファイルの分割に関しては専用プログラムも用意されているが、メーカーのホームページではMacOSで使う場合は split で普通に分割して ファイル名を なんとか .iso, .is1, is2, ... という風にしてくれと書いてあった
- 一度ケースのフタを閉めると次に開けるのは極めて困難(笑)
まぁヘボい製品ならゴミ箱行きで良いかな~と思いつつ購入したのですが、意外や意外、使い勝手がすばらしく良いのです。特にイメージファイルがスイッチ一つで選択できて、そのファイル名が表示されるのが良いですね。うちには TechNet から取ってきたイメージファイルがごろごろしていますが、あれってCD-Rに書き込んでもサービスパックが出たりしたらまた違うのを使うから無駄になるでしょ? かといって CD-RWに書くとラベルがないから中に何が入ってるのかわかんなくなるし。USBブートできることが条件になりますが、このケースさえあればもうOSのインストールCDを山のように保管しておかなくて済むわけですね。これはありがたいです。
てことでケースにしたらちょっとお高いのですが、インストールCDの山にうんざりしている人にはお勧めの一品です。