前の会社では社内でCADが使えるのが私一人という超恐ろしい状況でした。といっても通常の業務ではCADはぜんぜん必要ではなく、稀に設計図とか竣工図で作図の必要があった時に他部署から要請が来るという状況。会社に存在したCADソフトはいにしえのOS/2で動くソフトウェアだったため(途中でハードが故障して動かなくなった)、私が自前で購入したAutoCAD LTをハードウェアごと持ち込みで使っていました。
このAutoCADも2001年くらいのソフトウェアなので今のWindowsでは動きません。とりわけ使う必要もないのですが、何かの理由で使いたいといった時に実機にキーボードとかディスプレイを接続して・・・ってのもかなり面倒です。ということで、VirtualBoxで動くようにしてみましょう。
なにはともあれ、物理ディスクのイメージコピーです。USBにて いにしえの パラレルATAハードディスクを接続してディスクイメージ作成の呪文を唱えます。
# VBoxManage convertfromraw /dev/disk3 hoge.vdi --format VDI --variant FixedConverting from raw image file="/dev/disk3" to file="hoge.vdi" ...
Creating fixed image with size 160041885696 bytes (152628MB) ...
MacにUSB接続するとディスクユーティリティでデバイス名を知ることが出来ます。勝手にマウントされた場合はマウント解除したあとスーパーユーザーになってイメージ作成開始です。待つこと・・・丸一日くらい(笑)。WindowsXP用に仮想PCを作成して上記HDDを指定したところ、動きません・・・。
まぁ動かないのは覚悟の上です。Windowsの達人ならコマンドラインから設定ファイルとかをぐりぐりして動かしてしまうのかもしれませんが、私はそんなのわかりませんから修復インストールです。
はい、動きましたよ(^_^)。ハードディスクが160GBもあったりそれを固定長で割り当ててたりしますが、2TBを持て余してるタイムカプセルの中なので特に問題ないでしょう。容量がもったいなくなればディスクイメージごと消せば良いし。ハードウェアのOSがプリインストール版の場合はパッケージ版WindowsのプロダクトIDが必要になるのですが、よもや実機で使うことも無いでしょうから余ってるのを割り当てましょう。ということで、無事 AutoCADも動くようになりました。ちなみにWindows XPの修復インストールって、名前は「修復」なんて事になってますが、要は「データは残してシステムは全部再インストールする」ってものです。だからインストール手順はクリーンインストールと大差ありませせん(苦笑)。
後で気が付きましたが、WindowsXPってハードディスクインタフェイスのデバイスドライバをあらかじめ標準PIOに変えておかないとハードウェアが変わった時に起動しなかったような。ていうか、これを初めにしとけば時間のかかる修復インストールしなくても良かったかもですね。
ということで、実機をVirtualBoxに持ってきたメモでした。WindowsXPを自宅であれ動かすのはちょっと気が引けませすが、ネットワークには接続せずに、今の状態をスナップショットで保管しておいてロールアップして運用するようにすればそうそう問題になることもないでしょう。