PC Watch を見ていると、『安値のパラレルIDE-SSD発売、リード80MB/sで32GB=約1万円』だそうです。前モデル(といっても型番いっしょなんですが)はWrite速度が遅すぎてOSのインストールに数時間を要する「ぜったい購入してはいけないSSD」だったのですが、新しいのはわりと普通仕様になっているようです。
ということでThinkPad T41 用にお買い上げ。Transcend TS32GSSD25-M 32GBで ¥10,800でした。うちの T41 のHDDは元々遅いですからSSDの成績が振るわなくても特に問題はありません。容量も 30GB しかなかったのでお手ごろ価格でゲットできました。
ということで、早速入れ替えて HDbench にて速度を測定してみた結果。
HDD | |
SSD |
圧倒的ではないか・・・
シリアルATAの世界では MLC でも Read 100MB/s 超が当たり前と景気の良い話になっていますが、パラレルATAではインタフェイスの制約からか、そんなに性能は出ないようです。が、購入以降交換の施されていないノートPCのパラレルATA-HDDというのは性能も悪いし容量も小さいものです。これだけ出れば十分でしょう。
続いてWindowsの起動時間の比較。右上がSSD・左下がHDDです。
HDD | SSD | |
---|---|---|
(1) Windowsの起動時間 | 117.4 | 74.5 |
POS | 12.9 | 10.9 |
~ようこそ | 38.1 | 12.3 |
~無線AP検出 | 66.4 | 51.3 |
(2) シャットダウン | 36.6 | 31.5 |
(3) サスペンド | 33.9 | 18.2 |
(4) レジューム | 35.0 | 38.6 |
時間の測定は 実際の時間ではなく、iPod のストップウォッチを止めた時に表示された値を使っていますので、1~2秒の誤差があります。が、そんな言い訳が通ってしまうほど交換 HDD/SSD の速度差がはっきりしています。うちのシステムはスタートアップの最終段階にならないと無線LANが使えるようにならないのですが、他のPCや有線LANを使ってる場合にはもう少し早くから使えるようになるのかもしれません。
実のところ、測定結果の数値を見る限り「起動時の壁紙が表示されるまでの時間」をのぞけば劇的な違いはありません。が、この時間が短くなると早く起動したような気がしますし(笑)、「やかましいHDDのアクセス音が無音になる」とか「収納時にサスペンド/電源OFF操作後すぐノートPCを机にポンと置ける」のはなかなか良いです。MLCなので寿命はそんなに長くないのかもしれませんが、そもそも2.5インチのハードディスクの寿命も長くないですし、うちの2.5インチHDDは重要なデータが入ってなくていつお亡くなりになってもかまいませんし、特に問題はないだろうと思います。
ということで、IDE-SSDを使った感触はなかなか上々でした。我が家にはもう一つHDDがやかましい PowerBook G4 がありますので、そのうちこっちも交換してみようかなーと思います。あと念のために書いておきますが、ヒトバシラーではない普通の人がシリアルATA-HDDをSSDに置き換えるのは時期尚早です。大容量だと価格もまだ高いですし、何よりまともな製品とそうでないものが混在しています。1年後には(価格は予測がつきませんが)変な製品は無くなってると思うので安心して交換できるんじゃないかなーと思います。IDEの場合は製品がいつまで供給されるかよくわかんないので購入可能価格域なら早めにゲットしておくべきでしょう。
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