iSCSI Target の決定版は istgt だと思うのですが、我が家のMacOSでは istgt を使うと時々ハングアップしてしまいます。試験的に iscsi-target に戻していますが、1ヶ月以上使ってもなぜか一度もハングアップしないのでそのまま iscsi-target を使い続けています(^_^)。
ところで、連休中に出現した Windows Storage Server 2008 にはさりげなく iSCSI Software Target なるものがあります。Initiator は VistaにもWindowsServer2008にも備わっていますが Target が無いのは不思議だなーと思っていたのです。さて、Microsoft様のTargetは如何なるものかちょっと試しに使ってみました。
istgtに比べると自由度が無い・・・というかある意味Windows的なのかもしれませんが、仮想ディスク用のディスクイメージをあらかじめ作っておいて、それをiSCSIターゲットに割り当てます。このターゲットは特に何も設定していない場合はどこからもアクセスできないようになっているらしく、イニシエータを明示的に設定してやる必要があります。が、ちょっと試した限りでは IQN を設定しても使えなくて、IPアドレスを打ってやるとなぜか見えるようになりました。何か見落としていることがあるのかもしれません。
そんなこんなで ギガビットイーサ経由でVistaから hdbench してみた結果です。
Writeがちょっと落ち込んでるでしょうか。このHDDは3.5インチ 7200rpm 500GBの SATA なのですが、Vistaに接続してある同型のディスクをローカルで測定したところこんな感じ。
ローカルでもWriteは悪いですし、イーサネットが安物マザーオンボードなのを考えれば許容範囲というところでしょうか。
次に、CドライブとiSCSIのドライブ(どちらも同一品番のドライブを使用)間で2.4GBのMPEGデータを移動した時の時間を測定してみました。
c:->iSCSI: 26.2(s) 93.1MB/s iSCSI->c:: 25.6(s) 95.3MB/s (参考) c: -> D:(2.5インチドライブ) 66.2(s) 36.8MB/s
多くのベンチマーク試験は実使用と異なる意味の無い数値を示すのですが、上記試験は我が家においては極めて重要な意味を持ちます。DVDレコーダで録画したファイルを切り貼りしてオーサリングする際に2つのドライブ間で編集したり移動したりするので、上記ベンチマーク試験の結果如何で作業終了までの時間がだいたい決まるのです。
それによると、「iSCSIで接続したドライブのパフォーマンスはローカルで接続した場合とさほど変わらない」と言えそうです。少なくとも現在ローカルでDドライブに接続している2.5インチドライブとは比較にならないほど高速です(T^T)。うちのストレージはまだ流動的なのですが、場合によってはWindows Storage Serverを一つ用意してぜんぶそこに押し付けるってのもアリかもしれませんね。
しかし、バックアップにはWindows Home Serverが必要で iSCSI には Windows Storage Server が必要で・・・って、一つにならないものかいな?(^_^)