昨日のESXiの実験ではVMWareが悪いのか試験機が悪いのかイマイチ判断がつきません。なので実際にVMWareを動かす事になる Proliant ML110G5 を使って実験しました。でも結果はやはりNG。ddでの転送試験はやはり15MB/sぐらいしかでません。ただ、同じ事を繰り返すと何故か50MB/sぐらいに上がったりします。なにか条件があるのかもしれませんが、istgtでiSCSIで実際に使ってみると2分ぐらいで終るはずのファイルコピーに4分50秒かかりました。また、Windows Storage Serverを入れてiSCSI Software Targetを使うと同じ作業に10分44秒を要しました。VMWareは仮想PCをホイホイ作れるところは良いと思うのですが、我が家で使う場合は普通にFreeBSDを走らせた方が扱いやすくパフォーマンスも段違いのようです。
てことで、気を取り直してiSCSIのベンチマーク試験です。今は自宅サーバの機能を一時的に安物ベアボーンPCに移しているので ML110G5が自由に使えます。同容量のHDDも2台ありますから、Windowsから見た時のストレージとしてiSCSIはどうなのか、iSCSIを保存するファイルシステムは何が良いのか、というところを測定してみました。
測定項目は下記の通り。
で、比較の為に下記のようなものをiSCSIの保存先にしてみました。
上記ではZFSよりUFSが悪い結果になっていますが、実はZFSで計測漏れがありまして翌日に測定すると前回より結果が20秒ほど早くなってました。一回目の測定ではZFSとUFSでそう大差なかったですし、それくらいの誤差が含まれているものとして表をご覧ください。
さて、グラフにすれば一目瞭然なのですが、そう大差ありません。不覚にも測定後に気付いたのですが、「測定に使ったドライブ(3.5インチ7200rpm 500GB)は単体で100MB/s前後の読み書き速度である」「ネットワークの帯域は1Gbpsなので100MB/sぐらいである」「同一場所コピーでは同一ネットワークで読み込みと書き込みが流れるので保存先の速度に関わらずネットワーク帯域の半分の速度しか出ない」という理由により、如何に速いファイルシステムを用いようとも結果はたいして変わらないのです(笑)。
とはいえ、幾つか興味深い結果も得られました。
うはー、なんか面白いことになりましたね。この勢いで自宅サーバを増設してiSCSIブートしたいところなのですが、残念ながらそうするにはハードディスクが760GBぐらい必要です。おうちにあるのは 160GBx2 と 500GBx2 なので、ミラーを作るにはこれで足りません。1TBx2を買ってくるか500GBx2を買ってきてRAID10みたいなのにするか、はたまた500GBを1個買ってきて raidz にするか。raidzは試したことがないけど速度はどうなのだろう?
当初は自宅サーバ仮想化計画だったのに、いつの間にかZFSプール増強計画になっています(笑)。