先日 Apple からとても素敵なデバイスが発売されました。その名も 「iPad pro」。MacBook Pro、Mac Proに並んで 各ジャンルで最高峰の Pro を冠したデバイスの登場です。Mac Proは買えませんが、MacBookProは古いのなら購入済み。それに比べればずいぶん安い iPad Proは買わないわけにはいきません。てことで Apple Store でぽちりました。本体とペンで ¥150,984也。種類に関してはちょっと迷いましたが、あんまり変わらないのでSIMが差さるのにしておきました。
上の写真を見てわかる通り、ずいぶんデカいです。12.9インチ・・・と聞くと、B5サイズのノートパソコンというイメージがあるので実物を見た時はかなりびっくりしました。いやはや、なんじゃこりゃ。デカいよ。SIMは要らないと思います(苦笑)。さて、iPad Air2も iPad miniも持ってる人間がなんで iPad Pro を買ったかというと、ズバリ、筆圧感知ペンが使えるから。前々から MacBookにペンが付いた Tablet Macの発売を待ちわびていました。Macでは無かったですが、iPad で理想的なスペックで出てきましたから、これは買わないわけにはいきませんね。どういう使い勝手になるのかはちょっと予想ができなかったのですが、Appleの製品ですから使い勝手の面でさほど心配する必要はないでしょう。
ただ、iPadはすぐに手元に来たものの、ペンが同時に注文しているにも関わらず、来ない。待てど暮らせど来ない。結局10日以上待ってる間は 単なるデカいiPadとして使ってました。正直 iPad がこのサイズになっても価格相応のメリットは無いと感じました。
と、首を長くして待っているとようやくペンが届きました。このペン、税抜11,800ですよ。すごいですね。百均に売ってそうですね ^_^。まぁ見た目はともかく、使った感じは悪く無いです。
このペン、iPadとの接続はBluetoothです。で、ペン内部に充電式の電池が内蔵されていて、充電方法はなんと LightningでiPadにブスっと刺す。うが、そう来ますか。んで、電波を発するデバイスは必ず技術基準適合証明を受けなくてはならず、技適マークを見やすい場所に表示することになっているのですが、なんとLightningコネクタの中に技適マークが(笑)。Magic Mouseの充電方法といい、このペンの充電方法といい、ぜったいウケを狙ってますな。
ようやくペンが届いたので、さっそくお絵かきしてみました。アプリはAppleは特にお絵かき用のを出してないみたいなので、インターネットでちょっと調べて procreate というのを使ってみました。当初は下書きは鉛筆で行い、色塗りをiPadでするのが良いかな〜と漠然と考えていたのですが、実際に使ってみると印象は随分違いました。
作画中はペンもタッチ入力も受け付けるのだけれど、右手の手首あたりが作業面に触れていることで画面にゴミが描写されることはありません。とても不思議です。右手を置いたままで左指でピンチ操作が出来るのも不思議です。たまに意図せずキャンバスが動いたり回転しようとすることはあるのですが、まぁ線が書き込まれたりすることはありませんから許容範囲です。また、あたりまえではありますが、下書きするときに消しゴムのカスがまったく出ないのは私にとってはスゴく画期的なことだったりします。上手な人は一発で下書きできるのかもしれませんが、私のようなひとは書いては消し、書いては消し、で鉛筆を使ってる時間より消してる時間のほうが長いようなときもありますから。すぐ消せるし消しても消しカスがでず、漫画原稿用紙代もかからずGペンのサビを心配しなくても良いとは、なんというスバらしいデバイスなのでしょうか。(価格が漫画原稿用紙とか製図用インクが 300冊とか300個買えることについては考えてはいけません)
お絵かきサンプル その1
これは一通り iPad Proと procreate で書いたものです。書いた後で Dropbox 経由で MacにPNGで持ってきました。色の選択がやりにくかったので変な色になってたら嫌だな〜と思っていましたが、いつもと比べて特に変な色ではないかな。procreateのツール内で投げ縄選択とかバケツとかレイヤーの透明度保持とか、一通りのお絵かき機能を備えているので、おそらく出来ないことは何もありません。が、使い慣れていないと機能実行するのにあれこれ考えないといけないのと、慣れたとしてもレイヤーやカラーホイールは常時表示されていないのでうっかり間違うことがありそうだなーという印象を受けました。調べてませんが、例えば Bluetoothキーボードでショートカットが使えるとかなら、慣れれば使いやすくなるのかもしれません。
次はiPad Proでペン入れした後 Macの Painter X で色塗りしたもの
同じく Dropbox 経由ですが、これはPSDで持ってきました。
レイヤー名が化け化けになってたので、実際に使う時はレイヤー名は英数だけにしたほうが良さそうです。色塗りはいつもと同じなので特にコメントすることは無いのですが、iPad Proでペン入れした後で Macで投げ縄ツールで色分けをしていると、どうにもタブレットでのトレースがすごく難しく感じてしました。作業性を考えれば色分けまでiPad Proで行ったほうが良いのかもしれません。
で、procreateでは書いてる途中が勝手に保存されるみたいで、後から動画を再生できます。
なんか初めのポーズとぜんぜん違ってて笑えますな。格好わるいからあんまり作成途中のは公開したくないものです(苦笑)。
ということで、お絵かきする人で清水の舞台から飛び降りられる人は iPad Proとペン(製品名はApple Pencil)をゲットするとかなり幸せになれるかもですよ。